Wednesday, August 26, 2020 10:28 AM

中国にカナダ人解放要求 外相会談で厳しい応酬か

 【北京共同】カナダのシャンパーニュ外相は25日、訪問先のイタリアで中国の王毅国務委員兼外相と会談し、中国当局が国家機密を探った罪などで起訴したカナダ人2人の解放を求めた。一方、王氏はカナダが通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長を拘束したことを非難。厳しい応酬があったもようだ。両国政府が26日までに発表した。

 カナダ人2人は、カナダ外務省を休職中だった2018年に拘束されたマイケル・コブリグ氏と企業家のマイケル・スパバ氏。拘束は、カナダが孟氏を拘束したことへの中国の報復と受け止められている。カナダ政府によると、シャンパーニュ氏は会談で2人の解放が最優先事項との立場を伝えた。ロイター通信によると、香港問題も取り上げた。

 中国政府によると、王氏はカナダが米国で起訴された孟氏を拘束したことを念頭に、両国関係が深刻な困難に直面していると強調。孟氏の釈放を重ねて要求したとみられる。中国側の発表は、カナダ人2人の解放要求について触れていない。