Wednesday, August 26, 2020 10:29 AM

日英協定、近く大筋合意 ブルーチーズに低関税へ

 日英両政府が新たな貿易協定で、英国産のブルーチーズの関税について、日本が経済連携協定(EPA)を結ぶ欧州連合(EU)からの輸入と同等の低水準に抑える仕組みを導入する方向で調整に入ったことが26日、分かった。課題として残されたチーズ分野をまとめ、両政府は近く大筋合意する見通しだ。

 英国のEU離脱に伴う今年末までの激変緩和の移行期間を過ぎると、日欧EPAの低関税の恩恵がなくなり、英国産ブルーチーズの関税は上がる可能性があった。英国は優遇措置を求めたが、日本は農産品に関して英国産を優遇する新たな輸入枠は設けない姿勢を崩さず、交渉が続いてきた。

 両政府は既に大半の分野で実質合意している。日本から輸出する自動車にかかる関税は、日欧EPAに準じた形で段階的に削減する方向だ。関係者によると、茂木敏充外相とトラス英国際貿易相が28日にもテレビ会議形式で協議する。ただ交渉が難航すれば、日程は後ずれする可能性もある。茂木氏は今月末までの協定の大筋合意を目指すと表明していた。(共同)