Wednesday, August 26, 2020 10:30 AM

湾岸諸国の結束強化訴え 米長官バーレーン国王会談

 【カイロ共同】中東・北アフリカを歴訪中のポンペオ米国務長官は26日、バーレーンの首都マナマでハマド国王、サルマン皇太子と相次ぎ会談した。米政権の仲介でイスラエルとの国交正常化に合意したアラブ首長国連邦(UAE)に続くよう促したとみられる。ポンペオ氏は会談後、ツイッターに「湾岸諸国の結束を強化しイランの脅威に立ち向かう」と書き込んだ。

 米国がアラブ諸国とイスラエルの関係改善を後押しする背景に、敵対するイランへの圧力を高める思惑があるとされる。バーレーンの国営通信は、ハマド国王が中東地域での米政権の取り組みを称賛したと伝えた。

 バーレーンはイスラエルとUAEの合意発表後、即座に歓迎を表明。ハマド国王はUAEアブダビ首長国のムハンマド皇太子に電話で祝意を伝えており、UAEに追随するとの見方が出ている。湾岸の盟主サウジアラビアとも関係が近いバーレーンがイスラエルと関係改善に乗り出せば、湾岸アラブ諸国に同様の動きが広がる可能性がある。