Thursday, August 27, 2020 10:26 AM

IAEA査察「近く実施」 イラン核、不拡散で成果

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は26日夜、イランが受け入れに応じた国内2カ所への核査察が「非常に近く」実施されると明らかにした。イランの首都テヘランでロウハニ大統領らとの会談を終え、帰国したウィーンの空港で記者団に語った。

 グロッシ氏は具体的な日付への言及は避けた。査察の方法についても合意していると明らかにし、イラン側が拒否していた査察を受け入れたことは「核不拡散、平和と安定の観点から非常に重要だ」と交渉の成果を強調した。

 IAEAは、2003年にイランが秘密裏に行った可能性がある核兵器開発につながる活動を巡り査察を要請していたが、イランは拒否。イランと敵対する米国が厳しく追及し、IAEA理事会は今年6月、査察受け入れをイランに要求する決議を採択していた。