Friday, August 28, 2020 10:38 AM

米駆逐艦が「領海侵入」 中国軍、挑発行為と警告

 【北京、ワシントン共同=塩沢英一、竹本篤史】中国人民解放軍で南シナ海を管轄する南部戦区の報道官は27日夜、米海軍のミサイル駆逐艦「マスティン」が同日、中国が領有権を主張する南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島の「領海に侵入した」と非難する談話を発表した。駆逐艦に現場から離れるよう要求したという。

 報道官は海空の兵力を動員して駆逐艦の全行程を追跡、監視したとし、「不測の事態」を避けるため米側は挑発行為をやめるべきだと警告した。付近の海域では中国軍が演習中で、米中両軍の偶発的な衝突への懸念が現実味を増してきた。

 また中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は28日、米軍のP8A対潜哨戒機が27日に中国が東シナ海で設定した防空識別圏に入ったと伝えた。