Friday, August 28, 2020 10:41 AM

ネット広告巡り対応議論 巨大IT規制法適用意見も

 政府は28日、デジタル市場競争会議の作業部会を開き、市場拡大が続くインターネット広告を巡る取引の透明性や手続き面の公正性確保に向けた対応策を議論した。グーグルなど巨大IT企業による影響力が強まる中、実効性のあるルール整備につなげることを目指す。

 会合にはメンバーの有識者らが出席。5月に成立した巨大IT企業を規制するための法律を、ネット広告の取引適正化のためにも適用することが望ましいとの意見もあったという。今後も月に1〜2回程度議論し、今冬に最終報告を取りまとめる方針だ。

 会合では6月に公表された中間報告に関し、外部からの意見公募の内容が紹介された。透明性や公正性を巡る問題意識はほぼ共通していたが、一方で「業界による自発的な取り組みが尊重されるべきだ」として慎重な対応を求める意見もあった。(共同)