Monday, August 31, 2020 10:08 AM

トランプ氏「デモは暴徒」 銃撃機に世論逆転狙う

 【ワシントン共同】11月の大統領選で再選を狙うトランプ大統領が、29日にオレゴン州ポートランドで起きた銃撃事件を機に、自身に不利な世論の逆転を狙って攻勢に出た。相次ぐ黒人への暴力事件に伴う抗議デモを「暴徒」だと印象づけ、デモに同調する民主党の支持率を落とそうと30日、地元市長をツイッターで激しく攻撃した。

 銃撃事件ではトランプ氏を支持する右派団体の関係者とみられる男性1人が死亡。現場周辺では数百台の車でやってきたトランプ支持者たちが対抗するグループと衝突したが、男性が銃撃された詳細な経緯は不明だ。

 トランプ氏は30日、ポートランドなどのデモ参加者を「凶悪犯」「扇動者」と非難し、事件直前に自身の名を記した旗を掲げて同市に向かう支持者の車列の映像とともに「素晴らしい愛国者たちだ!」とツイート。「民主党の指導力はどうしようもない」と同党のウィーラー市長を批判した。