Tuesday, September 01, 2020 10:49 AM

チェコ議長「台湾支持」 初の国会演説、中国猛反発

 【台北、北京共同】台湾を訪問中の東欧チェコのビストルチル上院議長は1日、台北市の立法院(国会)で演説し、共産主義に反対する立場を表明して「台湾の人々を支持する」と述べた。台湾と外交関係がない国の議会議長による立法院での演説は初めて。中国外務省は1日、「公然と台湾の独立、分裂勢力を支持した」と猛反発した。

 ビストルチル氏は「世界各国の議会は民主の原則と自由の精神を守る必要がある」と述べ、チェコと台湾が民主主義や自由といった基本的価値観を共有していることを強調し、圧力を強める中国をけん制した。

 さらにケネディ元大統領が1963年の演説で、共産主義と圧政に明確に反対すると述べて当時の西ベルリンの人々に支持を表明したと指摘し、「私も同じように台湾の人々に支持を表明する」と述べた。