Tuesday, September 01, 2020 10:49 AM

防災の日、命守る対応確認 政府、巨大地震想定し訓練

 「防災の日」の1日、政府は首都直下地震や南海トラフ巨大地震を想定した総合防災訓練を実施し、命を守る対応を確認した。他に新型コロナウイルスの感染拡大に留意し避難所を運営する訓練が各地で行われた。一方で3密(密閉、密集、密接)回避のため訓練の規模を縮小したり中止したりする自治体もあった。

 政府の訓練は「和歌山県沖を震源とするマグニチュード(M)9.1の巨大地震が発生し、東海から九州にかけて最大震度7を観測した」との想定で実施。官邸で行われた緊急災害対策本部会議の運営訓練には安倍晋三首相や閣僚が集まり、各省庁の対応を確認した。

 テレビ会議で徳島、高知、大分3県の知事が被害を報告し、救助部隊派遣などを要請。首相は「感染症の拡大防止を含めた、きめ細やかな支援が急務だ」と応じた。その後の記者会見では国民に命を守る行動を促すとともに、食料や生活必需品の買いだめ、買い急ぎを控えるよう呼び掛けた。(共同)