Tuesday, September 01, 2020 10:50 AM

休日の部活動、地域委託 教員負担軽減で改革方針

 長時間労働が問題となっている教員の負担を軽減するため、文部科学省は1日、公立中高の休日の部活動を地域や民間団体に委託し、教員による指導は希望者のみとする形式に切り替えることを柱とする改革方針を取りまとめた。大会が部活動過熱の一因になっており、参加する大会を絞り込むことも要請した。

 地域委託は来年度から各都道府県のモデル校で実証実験を始め、2023年度からの段階的な導入を目指す。必要経費を来年度予算の概算要求に計上する。部活動は学校が運営するため教員の長時間労働の一因となっており、将来的には平日も地域主導にしたい考えだ。

 改革方針では、自治体に部活動の監督責任を持たせ、保護者や元教員らでつくる指導グループなどの地域団体、総合型スポーツクラブや芸術文化団体などに業務を委託。スポーツ強豪校などで休日指導を希望する教員は兼職や兼業の許可を得た上で地域活動として従事可能とし、この場合の労働時間管理や手当をどうするかは本年度中に整理する。(共同)