Thursday, September 03, 2020 10:11 AM

独立賛否拮抗、10月再投票 仏領ニューカレドニア

 【シドニー共同】南太平洋のフランス特別自治体ニューカレドニアで、フランスからの独立の是非を問う2度目の住民投票が1カ月後の10月4日に迫った。独立派と反対派の勢力は拮抗し、双方の支持拡大に向けた動きは激しさを増している。徐々に自治権を拡大し「投票を重ねながら独立の方向に向かう」(外交筋)との観測もあり、民意の行方が注目される。

 今回独立が否決されても、2022年までにもう一回投票を行うことができる。

 フランスが1853年に併合したニューカレドニアでは、支配層だったフランスなど欧州系移民との貧富の差に不満を持つ先住民カナクらが長年独立を求めてきた。