Thursday, September 03, 2020 10:12 AM

プーチン政権に批判強まる 反体制派の神経剤襲撃

 【モスクワ共同】意識不明に陥りベルリンで治療中のロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏について、ドイツ政府が2日、猛毒の神経剤ノビチョク系の物質で襲撃されたと発表したことで、ロシア国外から政権の関与の有無や責任を問う声が強まった。プーチン大統領の最大の政敵であるナワリヌイ氏の襲撃に、旧ソ連が極秘に開発した化学兵器に近い物質が使われたことが明らかになったためだ。

 ソ連は1970年代から神経剤を使用した化学兵器の開発に着手。80年代後半にノビチョクを完成させた。ロシア語で「新しいもの」を意味し、微量が皮膚に付着しただけでも死に至る可能性がある。敵地で飛散させて多数を殺害するため、ソ連軍は中・長距離ミサイルに搭載したとされる。

 ノビチョクは2018年に英国でロシアの元情報機関員と娘の襲撃に使用され、2人を意識不明の重体に陥らせて威力を見せつけた。英政府は「ロシア政府が関与した可能性が高い」と非難した。