Tuesday, September 08, 2020 10:40 AM

安倍政権の継承争点 菅氏、5派閥支援で優勢

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は8日告示され、石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)の3氏が立候補を届け出た。5派閥の支持を得る菅氏が優勢で、石破、岸田両氏が追う展開。安倍政権の基本路線を継承するかどうかを争点に選挙戦がスタートした。国会議員票394と、47都道府県連に3票ずつ配分された地方票141の計535票が14日投開票され、新総裁が選出される。

 菅氏は無派閥約30人の支援も受ける。地方票を着実に獲得し、本格政権づくりの基盤としたい意向だ。石破、岸田両氏は党員への働き掛けを強め、得票を伸ばしたい考え。次の総裁選に再挑戦する上で今回の順位は大きく影響するとみられ、2位争いも注目される。

 3候補は党本部で演説会と共同記者会見に臨み、政権構想を示した。省庁再編を巡り、石破氏は「防災省」の必要性を主張。菅氏は「デジタル庁」を新設すると明言した。岸田氏はデジタル社会に向けた「データ庁」設置を提起した。(共同)