Tuesday, September 08, 2020 10:40 AM

人種差別抗議の容認訴え 米五輪代表候補ベリー選手

 【ニューヨーク共同】陸上女子ハンマー投げで東京五輪を目指す米代表候補グウェン・ベリー選手は、国際オリンピック委員会(IOC)に対し、五輪での人種的な宣伝活動などを禁じる憲章を「撤廃する必要がある」と述べ、人種差別への抗議を認めるよう訴えた。ニューヨーク・タイムズ紙電子版が7日、ビデオメッセージを掲載した。

 ベリー選手は昨年8月、ペルーで開かれたパンアメリカン大会で優勝し、表彰台で国歌演奏中に右拳を突き上げた。黒人に対する人種差別に抗議する意味があるが、米オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)から注意を受け「12カ月間の保護観察処分」を通告された。

 五輪憲章第50条は、五輪の競技会場や選手村での政治的、宗教的、人種的な宣伝活動を禁じている。