Wednesday, September 09, 2020 10:17 AM

ASEAN会合が開幕 米中対立焦点に

 【ハノイ共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国の外相会議が9日、オンライン形式で開かれ、日米中韓など域外国も交え12日まで続く一連のテレビ会合が開幕した。南シナ海情勢や香港問題などに絡む米中対立の行方や、新型コロナウイルス対策が焦点。

 ポンペオ米国務長官と中国の王毅国務委員兼外相が9日夕の東アジアサミット外相会議に出席する見通しで、論戦を展開しそうだ。茂木敏充外相も参加予定。12日のASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議には北朝鮮も加わるが、2年連続で外相は不参加で、議長国ベトナムに駐在する外交官が出席する。

 南シナ海情勢の緊張は、ベトナムやフィリピンなどの沿岸諸国が加盟するASEANにとって地域の不安定化に直結する。外相会議の共同声明草案には中国の実効支配強化を念頭に「懸念」の文言が盛り込まれた。