Thursday, September 10, 2020 10:21 AM

西部山火事、被害が拡大 加州で1万平方キロ焼失

 【ロサンゼルス共同】西部で続く山火事の被害が深刻化している。米メディアによると、カリフォルニア州の火災は過去最悪規模となり、今年に入ってからの焼失面積は9日までに東京都の約4.6倍に相当する1万平方キロに達した。北隣のオレゴン州で計3人の遺体が見つかり、ワシントン州でも1歳の男児が死亡した。

 山火事は9州で計200件近く発生。強風にあおられて火勢が一気に強まり、家屋も多数焼失した。消火活動は難航している。

 カリフォルニア州では大規模な火災だけで30件近くに上り、避難対象の住民は6万4000人超に及んだ。サンフランシスコ周辺では空が煙に覆われて薄暗くなり、一帯がオレンジ色に染まる「火星のような」(CNNテレビ)光景が広がった。