Friday, September 11, 2020 10:47 AM
アフガン和平議論も溝深く 政府とタリバン、長期戦へ
【イスラマバード共同】アフガニスタン政府と反政府武装勢力タリバンは、12日にカタールで始まる恒久停戦に向けた協議で、和平に向け停戦の段取りとともに、双方が参加する国家体制づくりも議論する見通しだ。ただ民主主義を取り入れる現政権と、旧政権下で厳格なイスラム教の適用を掲げたタリバンの主張の溝は深いとみられ、長期戦が待ち構えている。
タリバンは米軍など国際部隊のアフガン駐留を「占領」、支援を受ける政府を「欧米諸国のかいらい」と非難してきた。10日の声明では協議について「イスラム教の価値観と国益の枠組み内で、包括的な平和と純然たるイスラム制度の確立を目指す」と主張した。
純然たるイスラム制度が何を意味するのかは不明瞭だが、2001年に米軍の攻撃で崩壊した旧タリバン政権は、宗教警察を使った恐怖体制を敷き、教育面などで女性を抑圧した経緯がある。
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