Friday, September 11, 2020 10:48 AM

コロナ矮小化「ほぼ犯罪」 トランプ氏批判広がる

 【ワシントン共同】トランプ大統領が新型コロナウイルスの危険性を故意に矮小化する発言をしていたことに強い反発が出ている。トランプ氏の言葉を信じて感染死した父親を持つ女性は「私の父、国に対する裏切りが一層はっきりした」と批判し、大統領選を争う民主党候補バイデン前副大統領は「ほとんど犯罪だ」と指摘した。有力紙も10日、非難する論説を出した。

 女性はアリゾナ州のクリスティン・ウルキサさん。トランプ氏支持者の65歳の父親は、トランプ氏の「コロナは消える」という言葉を真に受けて何の対策も取らずに外出して感染し、死亡した。8月の民主党大会でも登壇し、父親の話を紹介した。

 9日に米テレビの取材に相次いで応じ「大統領のうそは否定も弁解もしようがない」と語り、トランプ氏が真実を語っていたら「私の父を含め多くの命を救うことができたはずだ」と訴えた。