Monday, September 14, 2020 10:27 AM

イラン核合意履行要請へ IAEA理事会が開幕

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)の定例理事会(日米欧など35カ国)が14日、ウィーンで始まった。主議題の一つはイラン核開発問題で、核合意の履行が焦点。理事国はイランに対し改めて合意履行を要請する方針だ。会期は18日まで。

 IAEAは核合意の検証を担当。イランがIAEAの核査察を拒否していた問題は8月下旬に一転して受け入れたことで解決したものの、イランによる核合意の逸脱は続いている。

 IAEAは、核兵器開発につながる可能性のある過去の活動の調査のため要請していたイラン国内2カ所のうち1カ所を既に査察。複数の外交筋によると、採取した試料の分析結果は11月に出る見通し。残る1カ所も今月中に査察する予定だ。