Tuesday, September 15, 2020 10:32 AM

中国に参入障壁の撤廃要求 投資協定巡りEU首脳

 【ブリュッセル、北京共同】欧州連合(EU)と中国は14日、オンラインで首脳会議を開いた。中国国営通信、新華社は投資協定の交渉を加速し、年内に結論を出すことを確認したと伝えたが、フォンデアライエン欧州委員長は会議後の記者会見で、中国が年内に交渉をまとめたいのなら、中国市場への参入を阻む障壁の撤廃など「すべきことが多い」と強調。双方の間で温度差が目立った。

 会議はEUからミシェル大統領やフォンデアライエン氏、今年後半の議長国ドイツのメルケル首相が、中国は習近平国家主席がそれぞれ参加。EUは中国政府の自国企業に対する産業補助金の制限や、中国に進出する欧州メーカーに対する強制技術移転を撤廃し競争条件を公平にすることを強く要請した。

 フォンデアライエン氏は「市場アクセスは(EUと中国が)歩み寄る問題ではない」と主張。中国企業がEU市場で享受しているのと同等のアクセスを習氏に要求した。