Wednesday, September 16, 2020 10:16 AM

山火事で大気汚染深刻化 広範囲に煙「歴史的水準」

 【ポートランド共同】西部で続く山火事の影響で、大気汚染が深刻化している。西海岸の各地は広範囲にわたって濃い煙に覆われており、オレゴン州ポートランドの大気汚染度は15日現在、世界の主要都市で最悪レベル。一部の航空会社がポートランド発着便の運航を一時見合わせるなど、影響が拡大している。

 「大気汚染は歴史的なレベルに達している」。ワシントン州のインズリー知事は15日の記者会見で、環境汚染が続く現状に強い懸念を示した。

 世界各地の大気汚染状況を公開しているスイスの空気清浄器メーカー「IQエアー」によると、15日午後(日本時間16日午前)時点で、世界の主要都市ではポートランドが最も汚染度が高く、ワシントン州シアトルが2位、カリフォルニア州ロサンゼルスも上位だった。当局もポートランドの大気汚染を「危険」なレベルとしている。