Wednesday, September 16, 2020 10:17 AM
米中とも新政権に秋波 両国間のかじ取りが鍵
自民党の菅義偉総裁が16日、首相に選出されたことを受け、各国からは新政権との関係強化を期待する声が相次いだ。米中対立が激化する中、トランプ政権は対中政策での共闘を希望。中国は日米間にくさびを打ち込む狙いで、日本に秋波を送った。対立する両国のはざまでどう対応するかが新政権の安定外交の鍵になりそうだ。
トランプ政権は、日米同盟重視の安倍前政権の政策を継承する菅氏を歓迎する立場。強固な日米同盟の維持に向けて菅氏が長期安定政権を築けるかどうかを注視する。米政府内には「菅氏は外交でなく、内政に集中してきた政治家」(米当局者)との見方もあり、菅氏が外交・安保分野にどれだけ力を入れるかも関心事だ。
中国外務省の汪文斌副報道局長は16日の記者会見で「日本と共に各分野の交流、協力を強め、中日関係がより発展するよう推進していきたい」と強調。汪氏は菅氏が自民党総裁選で中国など近隣国と安定した関係を構築すると表明したことを取り上げ「称賛する」と評価した。(共同)
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