Thursday, September 17, 2020 10:09 AM

米、ワクチン普及は来夏か CDC所長が議会証言

 【ワシントン共同=斎藤香織】疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は16日、上院委員会の小委員会公聴会で、米国で新型コロナウイルスのワクチンが国民に普及し流行前のような生活に戻れるのは来年夏から秋ごろとみていると証言した。しかし11月3日の大統領選前の実用化に期待するトランプ大統領は、記者会見で「間違いだ。(当局が許認可すれば)速やかに分配する」と反発した。

 新型コロナの危険性を軽く見せかけたとして批判されているトランプ氏は、ワクチン開発の実績をつくって支持率を一気に上げ、民主党候補バイデン前副大統領が優位の形勢を逆転したい考え。

 トランプ氏は会見で「10月半ば以降に(接種を)開始できる」と主張。年末までに1億回分、来年3月末までに7億回分の供給を見通しているとした。2回接種が必要なタイプでも3億人超の国民に行き渡る計算とみられる。