Thursday, September 17, 2020 10:10 AM
比、乗り合いバスに逆風 運行4分の1、政府思惑も
フィリピン名物のバス型乗合自動車「ジープニー」に逆風が吹いている。新型コロナウイルスの感染拡大防止策で、首都マニラでの運行台数は4分の1ほどに制限され、転職を余儀なくされる運転手も多い。厳しい規制の背景には、これを奇貨として環境に優しい新型車両への切り替えを進めたい政府の思惑がある。
マニラのザルディ・カナバルさん(48)は21歳の頃からジープニー運転手一筋だ。午前5時から午後8時まで運転し、一日の稼ぎは約3000ペソ(約6500円)。燃料代や食費などを除いた約1000ペソが収入だ。
長男(23)は銀行で働き、大学3年の次男(22)の独立を楽しみにしていた。そこにコロナ禍が襲い、政府は3月中旬、ジープニーの運行を全面的に禁止。カナバルさんの収入は途絶えた。(共同)
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