Thursday, September 17, 2020 10:10 AM

復興は「排出削減の機会」 国連総長、コロナ脅威強調

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は16日、記者会見し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は「今日の世界で最大の安全保障上の脅威だ」と述べ、世界同時停戦の必要性を改めて強調した。また復興は「(気候変動の)炎を弱めるチャンスだ」として、温室効果ガスの排出削減に取り組むよう各国に訴えた。

 22日に始まる国連総会一般討論を前に、国連が新型コロナ対応に関する報告書を発表したのに合わせて会見した。

 グテレス氏は、パンデミックからの復興に合わせ、温室効果ガスの排出を実質ゼロにする脱炭素社会の2050年までの実現に取り組むよう要請。主要排出国として米国や中国、日本を挙げ「政府が取り組まないなら、市民社会や企業、都市が取り組むよう後押しする」と語った。日本の企業や都市の積極的な取り組みを「非常に興味深い兆候だ」と評価した。