Thursday, September 17, 2020 10:09 AM

前世界陸連会長に実刑判決 ドーピング隠蔽で収賄罪

 【パリ共同】ロシアの組織的ドーピング隠蔽に関与した疑惑で、収賄や背任などの罪に問われたセネガル人の前世界陸連(旧国際陸連)会長ラミン・ディアク被告(87)に対し、パリの裁判所は16日、禁錮4年(うち実刑2年、執行猶予2年)、罰金50万ユーロ(約6200万円)の判決を言い渡した。求刑は禁錮4年、罰金50万ユーロだった。

 元国際オリンピック委員会(IOC)委員でもあるラミン被告は息子のパパマッサタ被告(55)と共に、東京五輪の招致に絡んで日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和前会長が贈賄容疑で正式捜査の対象となった疑惑でも、収賄の疑いが持たれている。

 判決で裁判長は「国際陸連会長として犯した罪は重大だ。陸連の目的と価値、スポーツに求められる誠実さを傷つけた」と指摘した。判決後、弁護側は記者団に「不当判決だ」として控訴する意向を示した。