Friday, September 18, 2020 10:25 AM

冷え込む南北、支援も拒否 平壌会談2年、融和描けず

 【ソウル、北京共同】韓国の文在寅大統領が北朝鮮を訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長と会談して18日で2年を迎えた。核問題を巡る米朝交渉の膠着に伴い、南北関係も冷却化。韓国側は金氏が建設を推進する平壌総合病院の設備支援を打診するなどして融和を探るが、北朝鮮の拒否に遭い、打開策を見いだせずにいる。

 北朝鮮は今年6月、南西部開城の南北共同連絡事務所を爆破した。韓国の脱北者団体による体制批判ビラの散布を理由に挙げたが、米国に気兼ねして経済協力を渋り続けた文政権への不満を募らせたとの見方が多い。

 南北関係筋によると、文政権は夏ごろ、約1億ドル(約105億円)で平壌総合病院に必要な医療設備調達を肩代わりする用意があると第三者を通じて伝えたが、北朝鮮側は必要ないと断ったという。