Monday, September 21, 2020 10:26 AM

皇位継承検討見通せず 菅内閣、規制改革優先

 政府は安定的な皇位継承策について、秋ごろの開催が軸の「立皇嗣の礼」の終了後、本格検討に着手する。ただ発足間もない菅内閣にとって、規制改革など他の政策課題の方が優先順位が高いのが実情で、進展するかどうかは見通せない。菅義偉首相は、女性皇族数の減少に対応する必要性に言及しており、議論が始まれば結婚後も女性皇族が皇室に残る「女性宮家」創設を巡り一定の方向性が出る可能性もある。

 首相は官房長官時代の2月の衆院予算委員会で、秋篠宮さまが継承順1位になられたことを示す4月の立皇嗣の礼後に本格検討をスタートさせると明言。官邸筋も「当然、検討には入らないといけない」と語る。

 4月に予定されていた立皇嗣の礼は、新型コロナウイルスの感染拡大で延期された。政府は秋開催が可能かどうか見極めている状況だ。(共同)