Tuesday, September 22, 2020 10:30 AM

米、完全統制が承認条件 TikTok混乱続く

 【ワシントン、ニューヨーク共同】トランプ大統領は21日、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業再編について、ソフトウエア大手オラクルなどの米企業によって「完全に統制される」ことが承認の条件だと述べた。事業売却を求めてきた当初方針より後退したとの批判を意識し、安全保障を重視する姿勢を示したとみられる。

 一方、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報の胡錫進編集長は21日夜、再編案に「中国政府は国家の安全と利益の観点から賛成しないだろう」とツイッターに投稿した。同紙電子版は「不平等条約だ」とする社論を展開。米中双方のメンツも絡み、混乱が続いている。

 トランプ氏はFOXニュースで、米企業が「もし完全なコントロールを持っていないと判明した場合、取引を承認するつもりはない」と話した。