Thursday, September 24, 2020 10:27 AM
温暖化0.3度抑制効果 中国排出ゼロ目標で分析
中国が二酸化炭素(CO2)排出量を2060年までに実質ゼロにする目標を公表したことに関し、将来の気温上昇を0.2〜0.3度抑える効果があるとの分析を海外の研究組織が24日までにまとめた。「過去5年間で最も重要な気候変動政策の発表だ」と評価する一方、パリ協定が目指す水準の気温抑制には不十分だとして、各国に一層の削減努力を促している。
中国のCO2排出量は世界全体の約4分の1を占め、国別で最も多い。ドイツなどの研究者が参加する組織「クライメート・アクション・トラッカー」によると、排出が実質ゼロになれば、世界の2100年までの気温上昇はこれまで予測した2.7度から、2.4〜2.5度に抑えられると推定した。
ただし、パリ協定は産業革命前からの気温上昇を2度未満、できれば1.5度に抑えることを目指しており、中国の新方針を加味しても達成できないとくぎを刺した。(共同)
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