Thursday, September 24, 2020 10:27 AM

マハティール氏が引退表明 次期総選挙「出馬しない」

 【クアラルンプール共同】マレーシアのマハティール前首相(95)は24日、首都クアラルンプール近郊で共同通信のインタビューに応じ「次期総選挙には出馬しない」として、下院議員を引退する意向を示した。2月の首相辞任後、不出馬を明言したのは初めて。側近によると高齢が理由だが、政治活動は続ける方針。

 マハティール氏は1981年から22年間、同国の首相を務め、強い指導力でカリスマ性を示した。日本や韓国を手本とする「ルックイースト(東方)政策」を推進し、来日100回を超えるほどの親日家としても知られる。2018年に92歳で再び首相に就任した際は、選挙で選ばれた世界最高齢の指導者として注目された。

 マハティール氏は、下院議員を「できるだけ早く引退したいと思っている」とし、再び首相に就くことは「必要ない」と語った。引退後については「豊富な経験を生かして、裏方での役割を果たさせてほしい」と述べ、アドバイザーとして政治に関与したいと話した。