Friday, September 25, 2020 10:33 AM

「データ倉庫」に熱視線 米新興企業が巨額上場

 【ニューヨーク共同】「データウエアハウス(データの倉庫)」と呼ばれるITサービスが熱い視線を浴びている。新型コロナウイルス感染拡大でリモート革命が進展し、膨大なデータを効率的に管理し分析する需要が高まった。ニューヨーク証券取引所に16日上場した米新興企業スノーフレイクは、初日終値で換算した時価総額が日本円で7兆円を超え、今年最大の上場となった。

 例えば、コンビニで売れる商品を開発するには過去のヒット商品や顧客、天候、時間帯などを分析する力が鍵を握る。多くの企業はデータを自社サーバーで管理してきたが、経費削減や安全対策強化のため、クラウドを活用した外部のデータウエアハウスに切り替えている。この波に乗って収益を拡大しているのが、アマゾン・コムやマイクロソフト、グーグルといった巨大IT企業だ。

 スノーフレイクは2012年に創業、サービス導入企業は世界で3000社を超えるという。ウォールストリート・ジャーナル紙によると、フランク・スロートマン最高経営責任者(CEO)は61歳。ソフトウエア分野の起業家として知られ、新規上場は今回で3社目だ。