Monday, September 28, 2020 10:16 AM

薬害防止へ第三者組織始動 被害者参加、コロナも議論

 薬害を防ぐための第三者組織「医薬品等行政評価・監視委員会」の初会合が28日、厚生労働省で開かれた。薬害肝炎事件の検証と再発防止の検討委が、2010年に設置の必要性を提言してから10年。薬害肝炎全国原告団の浅倉美津子代表(69)=川崎市=があいさつに立ち「再発防止の礎になることを切に願っています」と述べた。9人の委員のうち2人は、薬害被害者団体から選ばれ、薬事行政への意見の反映が期待される。

 初会合には、田村憲久厚労相も出席した。今後、新型コロナウイルスを巡るワクチンや治療薬も議題となる見通しだ。

 厚労省によると、監視委は原則公開で、医薬品の安全性の確認状況などについて評価や監視を行う。2カ月に1回程度開催予定で、関係行政機関に情報収集や資料提出などの要望が可能という。(共同)