Monday, September 28, 2020 10:19 AM

税金逃れ、トランプ氏打撃 人物像に傷、激戦州に影響

 【ワシントン共同=仲井大祐、田中光也】トランプ大統領が事業で巨額の損失が出たと申告し、当選前の15年間のうち10年間も連邦所得税を納めていなかったと27日に報じられたことで「ビジネスで成功した不動産王」のイメージに傷が付いた。意図的な税逃れも疑われ、約1カ月後の大統領選を前に反転攻勢の足かせとなりそうだ。

 何があってもトランプ氏を支える「岩盤支持層」への影響は限定的とみられるが、前回トランプ氏が勝利した激戦州の無党派層や白人労働者層に影響する可能性がある。

 ニューヨーク・タイムズによると、当選した2016年と就任した17年に納めた所得税は、それぞれわずか750ドル(約7万9000円)。野党民主党は「有権者はもっと払っている」と攻勢を掛け、バイデン前副大統領陣営の報道官はCNNテレビで「労働者をばかにしている」と指摘した。