Tuesday, September 29, 2020 10:56 AM

カリフォルニア州で新たな山火事 ワイナリー焼失、影響拡大

 【ロサンゼルス共同】記録的な規模の山火事が続くカリフォルニア州で28日までに新たな火災が発生し、世界的なワインの産地ナパバレーにある有名ワイナリーの建物が焼失した。地元当局は周辺地域の約5万人に避難や避難準備を命じ、近くの病院ではヘリコプターで患者を退避させるなど影響が拡大している。米メディアなどが伝えた。

 同州北部シャスタ郡では捜査当局が28日、火災で3人が死亡したと明らかにした。一連の山火事で同州とオレゴン、ワシントン州で東京都の面積の9倍超に当たる計2万平方キロ以上が焼失、死者は約40人に上っている。

 ナパバレー周辺の火災は27日に発生し、乾燥した空気や強風により28日朝までに約44平方キロに燃え広がった。1979年創業のシャトー・ボズウェル・ワイナリーの石造りの建物が焼けた。灰や煙はブドウ畑にも広がっている。