Wednesday, September 30, 2020 10:14 AM
児童虐待死、母もDV被害 家庭の7割、社会で孤立
厚生労働省の専門委員会は30日、2007年1月〜18年3月に発生・発覚した心中以外の児童虐待死亡事例に関し、死亡した児童の実母へのドメスティックバイオレンス(DV)の有無に焦点を当てた詳細な分析結果を初めて公表した。検証可能な死亡事例270人のうち、実母がDVを受けていたのは51人(18.9%)。この家庭の地域社会との接触状況を調べると「乏しい」「ほとんどない」人が38人(74.5%)に上り、虐待とDVの関連性や孤立しやすさが浮き彫りとなった。
これに対し、DV経験がなかったのは219人(81.1%)で、地域社会との接触状況が「乏しい」「ほとんどない」人は112人(51.1%)だった。
家庭の親族との接触状況では、DVありが「乏しい」「ほとんどない」人が45.1%、DVなしは29.7%にとどまった。専門委は検証結果報告で「DV加害者により孤立させられやすく、虐待が深刻化している可能性がある。家庭における『支配者』と『被支配者』という関係性を念頭に支援すべきだ」と指摘している。(共同)
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