Wednesday, September 30, 2020 10:16 AM

北朝鮮大使、米批判控える 「抑止力」獲得も強調

 【ニューヨーク共同】北朝鮮の金星国連大使は29日、国連総会一般討論で演説し、韓国による米国製の最新鋭ステルス戦闘機F35配備を念頭に「最先端の兵器が朝鮮半島に導入されている」と指摘した上で、北朝鮮に対する核の脅威が存在し続けていると述べた。一方、大統領選を前に米朝交渉が膠着する中、米国を直接名指ししての批判は避けた。

 金星氏は、北朝鮮が「自衛のための確実で効果的な戦争抑止力を手に入れた」と強調したが、核戦力への具体的な言及はなかった。「北朝鮮は経済建設に全力を傾注している」とも述べ、経済力強化に集中する姿勢も示した。

 新型コロナウイルス対応を巡っては、金正恩朝鮮労働党委員長の下で効果的な対策が取られた結果、北朝鮮の状況は「安全で安定している」と主張した。