Wednesday, September 30, 2020 10:16 AM

首相、往来再開後押し狙う 初外遊、東南アジア調整

 菅義偉首相は30日、就任後初の外遊先として、東南アジアのベトナムとインドネシアを訪問する方向で調整を進めた。新型コロナウイルスの影響で人の往来や経済活動が停滞しており、再開に向けた動きを後押しする。近年、首相の初めての外国訪問は9月に国連総会が開かれる米国が目立つ。コロナ禍ならではの選定と言えそうだ。

 今年の国連総会はオンラインで開催された。ベトナムは新型コロナの感染者数が抑制されており、ビジネス関係者の往来回復への期待も高い。こうしたことから菅首相は初外遊先にふさわしいと判断したもようだ。

 2カ国歴訪が実現すれば、ベトナムのフック首相、インドネシアのジョコ大統領と会談する見通し。加藤勝信官房長官は30日の記者会見で「首脳同士が直接顔を合わせてやりとりをすることは大変重要だ」と強調した。(共同)