Thursday, October 01, 2020 10:38 AM

ファーウェイ「排除」拡大 5G巡り、ドイツも

 【ワシントン共同】ドイツが第5世代(5G)移動通信システムの整備で、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の製品採用を制限する方向になった。米国は機密情報の流出を懸念し、同盟国を中心にファーウェイ製品を利用しないよう圧力をかけている。英国なども同調しており、さらに排除の動きが広がる可能性がある。

 米国は2019年にファーウェイ製品の政府調達を禁じ、20年8月には同社製品やサービスを使う企業と米政府の取引も禁止。利用する企業に対し、米国と中国のどちらと取引するのかを迫っていた。

 ロイター通信などによると、ドイツは5G関連で、ファーウェイ製品への監視を強化し、使用を制限する。欧州では、英国が5G関連で27年までにファーウェイ製品を排除することを決め、フランスも追随するとみられている。米政府が発動したファーウェイへの禁輸措置で、同社が必要な半導体を調達できず「製品の安全性を保てなくなることを懸念した」(エコノミスト)との見方もある。