Thursday, October 01, 2020 10:38 AM

「事件の黒幕はプーチン」 ロシア反体制派、毒殺未遂非難

 【ベルリン共同】ドイツ有力誌シュピーゲルは1日、ロシアで8月に猛毒の神経剤ノビチョク系の物質で襲撃されたとみられる同国の反体制派ナワリヌイ氏のインタビューを報じた。ナワリヌイ氏は「事件の背後にいるのはプーチン(ロシア大統領)だ」と非難。ロシアの情報機関がプーチン氏の指示で襲撃に関与したとの見方を示した。

 ナワリヌイ氏はプーチン氏の政敵で、事件後初めてメディアのインタビューに応じた。同氏はプーチン氏が事件の黒幕で、それ以外に説明がつかないと訴えた。

 ノビチョクにアクセスできるのも「一握りの人間だ」と指摘し、プーチン政権の政敵を監視する連邦保安局(FSB)など国内三つの情報機関に言及。ノビチョクを使う作戦命令を出せるのは各機関トップの3人だけだが、いずれも「プーチンの指示なしに(襲撃を)決定できない」と語った。