Thursday, October 01, 2020 10:40 AM

737MAX試験飛行 FAA局長自ら操縦

 【ニューヨーク共同】米連邦航空局(FAA)は9月30日、2度の墜落事故を起こした航空機大手ボーイングの主力機737MAXの試験飛行をワシントン州で実施した。パイロットの経験があるディクソン局長が自ら操縦し、終了後の記者会見で「快適だった」と述べた。米メディアが伝えた。

 運航再開の承認に向けた審査の一環で、ソフトウエアの修正などが順調に進んでいることをアピールする狙いもあったとみられる。ただディクソン氏は「まだやるべきことがいくつかある」とも指摘し、承認時期に関して明言を避けた。

 米議会下院の運輸経済基盤委員会が9月に開示した事故調査の最終報告書は、背景にFAAの審査不備もあったと批判している。安全性に対する懸念はなお根強い。