Friday, October 02, 2020 10:38 AM

失業率悪化3.0%に 求人も下落1.04倍

 総務省が2日発表した8月の完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント増の3.0%となり、2カ月連続で悪化した。失業率が3%台になったのは、2017年5月以来3年3カ月ぶり。完全失業者数は前年同月比49万人増の206万人だった。新型コロナウイルス感染拡大で5月下旬まで続いた緊急事態宣言による雇用への影響が依然色濃く残っている。

 厚生労働省が2日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.04倍で、1.08倍だった前月から0.04ポイント落ち込んだ。8カ月連続の悪化で、2014年1月以来、6年7カ月ぶりの水準となった。

 2日の閣議終了後の記者会見で、武田良太総務相は「新型コロナの影響が大きく表れており、十分に注視したい」、田村憲久厚労相は「求職者が引き続き増加しており、雇用情勢には厳しさがみられる」とそれぞれ述べた。(共同)