Tuesday, October 06, 2020 10:42 AM

キルギスで政変、首都騒乱 野党、新政府樹立を要求

 【モスクワ共同】中央アジア・キルギスの首都ビシケクで5日から6日未明にかけ、与党が圧勝したとされた議会選の結果に抗議するデモが起き、騒乱状態となった。数千人規模とみられるデモ隊は政府庁舎に突入して占拠、放火したほか、実刑判決を受けて市内の刑務所に収監されていたアタムバエフ前大統領を解放した。事実上の政変とみられる。

 ジェエンベコフ大統領は「政権奪取の試みがあった」と批判し、対話を呼び掛けた。しかし野党側は大統領退陣、新たな政府樹立を要求し、対話に応じるかどうかは不透明。情勢は一気に緊迫した。

 ビシケクからの報道によると、野党側は議会選で買収など多くの不正が行われたとして街頭デモに乗り出し、大統領府や議会の庁舎、ビシケク市庁舎を占拠。保健省は、1人が死亡、686人が負傷したとした。