Thursday, October 08, 2020 10:29 AM

国立競技場で世界陸上開催を希望 世界陸連会長、森氏会談で

 来日しているワールドアスレチックス(世界陸連)のセバスチャン・コー会長(英国)は8日、東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる国立競技場(東京都新宿区)で、将来、世界選手権を開催したい意向を表明した。

 コー会長は五輪の大会組織委員会の森喜朗会長と都内で会談。森氏が「国立競技場をオリンピックメモリアルのグラウンドとして利用することを考えていただければ」と伝えると、コー氏は「世界選手権を開催するのに、ふさわしい競技場だと実感した。自治体や日本陸連の協力も得て、また東京で開催してもらえれば」と語った。

 昨年11月に完成した国立競技場は、政府が五輪後に球技専用に改修する方針を2017年に決定。五輪や世界選手権の開催に必要な練習用のサブトラックは近隣に仮設で設けられ、大会後に撤去される方向だった。一方で陸上トラックを存続させようとする動きも出ており、世界陸連の希望は、こうした計画に影響を与える可能性もある。(共同)