Thursday, October 08, 2020 10:31 AM
偽番号着信防ぐ仕組みなし 第三国経由し大量発信か
実在しない国番号からの電話が相次いでいる問題で、日本には偽装された国際電話番号からの着信を防ぐ仕組みが存在しないことが8日、携帯電話会社や総務省への取材で分かった。専門家は、中国にいるとみられる犯人が第三国の電話会社を経由し、安い料金で国際電話を大量発信しているとみている。
台湾の迷惑電話対策会社ゴーゴールックによると、在日中国人を狙った詐欺とみられる国際電話は10月に入り、1日当たり着信数が9月より10%増加。現在は北米のフリーダイヤル「+1833」「+1866」を詐称することも多く「出ると中国語の自動音声が聞こえた」という日本人の苦情が後を絶たない。
日本ではネット回線を使うIP電話が実用化された2000年代前半に「110番」から振り込め詐欺の電話が来るなど偽番号が社会問題化。国内電話会社の業界団体が05年に技術ガイドラインを策定し、総務省もその後法制化した。(共同)
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