Friday, October 09, 2020 10:23 AM

子どもの将来所得減少か 臨時休校で1人110万円

 子どもたちが将来得ると予想される生涯所得が、新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休校の影響で1人当たり110万円ほど低下するー。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが9日までに、こんな試算結果をまとめた。授業がなくなったことによる勉強時間の減少や、親の収入減が進路に影響を与える恐れがあるためで、学習支援の充実が喫緊の課題になっている。

 同社は6月、小学生から高校生の子どもがいる2000世帯を対象にインターネットのアンケートを実施。学習状況や生活の変化を聞き取り、影響を調べた。

 休校の前後で比べると、全体として子どもの勉強時間が減少。1週間当たりの総勉強時間は平均で39.3時間(授業時間を含む)から24.2時間に落ち込んだ。また、子どもの学力や進路は親の所得と相関関係が強いが、コロナの影響で今年1〜5月に13.5%の世帯で月収が減少。年収がもともと低い世帯ほど減少率が高い。(共同)