Friday, October 09, 2020 10:28 AM

人民元1年5カ月ぶり高値 中国当局が元高容認か

 【上海共同】国慶節(建国記念日)に伴う大型連休明け最初の取引日となった9日の中国・上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで大幅に上昇して一時、昨年4月下旬以来、約1年5カ月半ぶりの元高水準をつけた。通常取引の終値(日本時間午後5時半現在)は前営業日(9月30日)と比べて1.45%高の1ドル=6.7135元。

 市場関係者は、中国当局が国内経済底上げのため元高を容認しているとの見方が広がっていると強調。大統領選で民主党候補のバイデン氏が優勢と伝えられ、米中対立緩和への期待感から元が買われているとし「国慶節の連休中に海外市場でドル売り元買いの動きが進み、9日の取引で中国国内も一気に追随した」と指摘した。

 中国人民銀行(中央銀行)は9日朝、人民元取引の対ドル相場の基準値を1ドル=6.7796元と前営業日の基準値より0.45%元高に設定していた。