Friday, October 09, 2020 10:29 AM

討論会22日延期案で攻防 両陣営、実施は不透明

 【ワシントン共同】11月投開票の大統領選でトランプ大統領の選対は8日、映像中継方式での開催を拒否した15日の第2回討論会について、民主党のバイデン前副大統領側の提案通り、22日に延期して対面方式での実施に同意すると表明した。同時に22日に予定されていた第3回の29日開催を主張。これにバイデン氏選対が一方的な変更だと猛反発、22日の開催も不透明となった。

 投票日まで1カ月を切る中、トランプ氏は新型コロナウイルス感染で運動の柱としてきた集会参加も制限され、できるだけ多くの討論会に出て劣勢挽回を図りたい考え。第1回のように発言妨害を繰り返せば音声を打ち切られるとみて、映像中継方式には強く反対している。

 全3回の討論会のうち第2回のみ有権者が候補者に直接質問できる形式で、バイデン氏が延期を提案した。同氏の選対は8日、同様の形式で15日に集会を開くと発表。感染に対し無責任な行動を取ってきたトランプ氏側が日程を決めるべきではなく、22日が最後の討論会だと強調した。