Tuesday, October 13, 2020 9:50 AM

感染逆手に劣勢挽回図る トランプ氏、薬開発誇示

 【ワシントン共同】トランプ大統領は12日にフロリダ州で再開した選挙集会で、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発推進を誇示した。自身の感染を逆手に取って、投与を受けた未承認の抗体医薬品の効果をアピール。11月の大統領選の投開票が3週間後に迫る中、劣勢挽回につなげたい考えだ。

 トランプ氏は集会で「治療薬開発は素晴らしい進展を見せている」と強調した。入院中に臨床試験中の抗体医薬品の投与を自ら進んで受けたと強調し「同じ物を皆も手に入れられるようになる」と述べ、承認と病院への配布を急ぐと訴えた。

 トランプ氏は新型コロナの危険性矮小化と自らの感染により、各種世論調査の平均支持率で民主党のバイデン前副大統領にリードを広げられている。退院後は新型コロナからの回復と同時に、感染経験も宣伝材料に、治療薬やワクチン開発を政権の実績に位置付けようと躍起だ。