Thursday, October 15, 2020 10:35 AM

NZ、首相人気で与党優位 17日に総選挙、過半数焦点

 【キャンベラ共同】任期満了に伴うニュージーランド議会(一院制、基本定数120)の総選挙が17日行われる。新型コロナウイルスの感染を抑え込んだアーダン首相(40)の個人的な人気も後押しし、世論調査では与党労働党が最大野党国民党に対して優位を保つ。現在少数政党と連立を組む労働党が単独で過半数を獲得できるかどうかが焦点だ。

 アーダン氏は3月、国内の感染者が数十人だった段階で国境を閉鎖し、その後ロックダウン(都市封鎖)も導入して早期に感染拡大阻止に成功した。8月に最大都市オークランドで市中感染が見つかったが、迅速に外出制限を課し、再拡大を封じ込めた。

 ニュージーランドはコロナ禍で9年半ぶりに景気が後退。労働党は経済復興に向け、中小企業支援や雇用の創出、若年層の職業訓練を掲げる。年収18万ニュージーランドドル(約1260万円)を超える全体の2%の富裕層への増税で財源を確保するとしている。